データ分析を活用し、パーソナライズされたメッセージを発信するマーケティング・オートメーション(MA)が注目されていますが、メリルリンチ証券では、フィナンシャル・アドバイザー(FA)のマーケティング活動を支援するため、「ソシアライズ」と呼ばれるMAプラットフォームを構築しています。アイテ・ノバリカ・グループではその概要をレポート「Bank of America's Socialize Platform」にまとめました。
■ ソーシャルメディアを使ったマーケティングとその課題
米国では、ビジネス上のリレーションシップ構築において、FacebookよりもLinkedInが使われることが多いが、フィナンシャル・アドバイザー(FA)もLinkedIn上に自分のページを開設し、顧客が興味を持ちそうなコンテンツを掲載することで、既存顧客の維持/新規顧客の開拓に活用している。いわば、FAの個人ブランド・プロモーション・チャネルと言えよう。
ただ、アドバイザー自身がコンテンツを作成したり、外部記事の妥当性/著作権/金融機関としてのコンプライアンス適合性を確認したうえで掲載するのは、大変な手間がかかるという問題があった。