様々なビジネスでデジタル・トランスフォーメーション(DX)が進行する中、金融機関の取組みも待ったなしの状況です。ただDXを本格化させるためには、それを担えるシステム・インフラの整備が必須と考えられます。アイテ・ノバリカ・グループではリテール・バンキング分野での考え方をレポート:CIO/CTO Checklist: Bank Software Development Choicesとして発刊しており、ここではその概要をご紹介します。
■ 銀行を取り巻くビジネス環境/システム環境
米国のリテール・バンキング事業では、主要顧客層がミレニアル世代/Z世代へ移行する中、デジタル・バンキングの強化(DX)が最大の課題であり、ストレスのないカスタマー・エクスペリエンスこそが差別化施策と考えられている。そのためには、使いやすいアプリやWebサイトの機能拡張を短期間で開発しタイミング良く投入する必要があるが、米国の金融機関の大多数は、大手ベンダーが提供する従来型コアバンキング・ソリューションに依存しており、迅速な対応が可能なシステム環境とは言い難いのが現状だ。