コロナ・パンデミックに伴う在宅勤務やデジタル庁の新設など、ざまざまな分野でデジタル・トランスフォーメーション(DX)が注目されていますが、米国では、アプリケーション面に加えシステム運用面での見直しも必要との認識が生まれています。アイテグループでは、そのソリューションであるAIを活用したシステム運用ツール:AIOpsの動向を「AIOps in Digital Transformation: Managing Complexity in the Modern IT Stack」としてまとめました。ここではその概要を解説しています。
■ DXでシステム環境が複雑化
デジタル・トランスフォーメーション(DX)には様々な定義があるが、ここでは「ITを活用してカスタマー・エクスペリエンス(CX)を改善し、競争力を高めること」と考えたい。制度面やビジネス・プロセスの見直しはもちろんだが、顧客との接点には、魅力的なモバイル・アプリや使いやすいWebページが必須となる。しかも、ニーズの変化に合わせ、頻繁にアップデートしないと「競争力」が低下してしまう。