コロナ・パンデミック発生以来、健康診断が必要となる高額の生命保険の新規加入が激減した生命保険業界ですが、生保各社は、電子カルテ・データ(EHR)やその他のオルタナティブ・データを活用して加入審査をすることで、健康診断なし、かつ迅速に保険契約を締結する方策を模索しています。アイテ・ノバリカ・グループでは、昨今の取組みをレポート:Rethinking Life Insurance Underwriting: Leapfrog Competition, Delight Customersにまとめています。ここでは、その概要をご照会します。
■ パンデミックによる生命保険申込みの減少
生命保険会社では、保険の営業対象がミレニアル世代/Z世代にシフトするにつれ、ネット販売の強化やオムニチャネル活用など、新世代の「期待値」に合わせた保険販売策を模索している。コロナ・パンデミックでは、健康診断が必要となる補償額100万ドル以上の生命保険の販売が激減したことから、生保各社は、健康診断不要の上限を300万ドルに引き上げるなどの緊急対策を講じているが、抜本的な対策としてデータを活用した加入審査のデジタライゼーションを急ぎ始めた。