金融犯罪には様々なパターンがあり、新しい手口と防衛策の「いたちごっこ」の感もありますが、米国金融機関では、コロナ・パンデミック以降、個人を標的とした詐欺型不正(SCAM)の増加が最も著しいと認識されています。弊社では、このトレンドをレポート:Trend in Fraud in the Digital Channel: Fraud Inc. Pivoting to Scamsにまとめています。
■ 金融不正の分類
金融犯罪には様々なパターンがあり、加えて新しい手口が次々に出現しているが、対策を講じる第一歩として実態の把握が必要となる。連邦準備銀行では、不正対策の一助としてペイメントに関する金融不正の分類体系:The FraudClassifier℠ model を公表している。そこでは、犯罪パターンを大きく「口座侵入型(Account Take Over:ATO)」と「詐欺型(SCAM)」に分類している。