Insurance Technology Case Study Compendium 2021: Core Initiatives
Report Summary
July 2021 -Novaricaが毎年開催している保険業界Impact Awardは、本年10年目を迎え、今回は、66件のITイニシャティブを評価した。本編では、コア・システムに関する22社の事例を取り上げている(姉妹編では、デジタル化施策、データ/アナリティクス、ITプラクティスを取り上げた)。
各ケース・スタディでは、ビジネス・ニーズ/責任者と体制/スケジュール/利用したテクノロジー/遭遇した課題と解決策/成功の要因/ビジネス面での成果をまとめた。
Novarica Research Councilのメンバーである保険会社CIO60余名が投票を実施、2021年度Impact Award受賞プロジェクトを選定した。
2021年コア・システム部門受賞企業
- Reliance Standard: レガシー保険証券管理プラットフォームの更新
- Cincinnati Insurance: ノーコードによる個人向け保険料算出コンフィギュレーターの開発
- Harford Mutual Insurance Group: コア・システムの更新とエージェント・ポータルの導入
注目点
コア・システムを更新することで、新商品の導入が容易になり各種機能も向上する: 保険会社は、接続性の改善/ストレートスルー・プロセシング/セルフ・サービスの強化などを目指し、コア・システムを更改している。
更新プロジェクトの結果、売上増/コスト削減が顕著である: コア・システムを更新した結果、新商品のサポートが可能となり、効率化/保守コストの削減も進んだ。
コア・システム入れ替えの収支は、通常、計測/公表されない: コア・システムの更新に関して、その成果を金額換算/時間換算して評価しているケースは半数程度である。