Boston, June 11, 2015 – オンライン・バンキングとモバイル・バンキングは、銀行顧客にとって不可欠のチャネルであるが、同時にそれらは毎年のように数十億ドルを盗む犯罪者にとっても非常に魅力的なものである。しかし、銀行によるテクノロジー投資が功を奏しており、不正・詐欺の試みは継続的に増加しているものの、不正や詐欺による損失は減少していると多くの銀行が報告している。ただ、大半の銀行はこの平穏な状況が続くとは考えておらず、今後2年間にオンラインとモバイルにおける不正・詐欺を防止するための支出を増額する計画である。

2016年末までのデジタル・チャネル不正防止向けの支出計画

出所：アイテ・グループ

本稿では、資産が500億ドル以上の北米の19銀行の不正対応担当幹部26人を対象に2015年春にアイテ・グループが実施したインタビューをベースに、銀行とその顧客に対する最新の脅威を詳述し、銀行が現在活用しているテクノロジーと今後2年間に投入する計画であるテクノロジーを検証した。

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