Boston, December 15, 2021 – ここ1－2年を振り返ると、金融機関のクラウド・インフラやクラウド・ベースのサービスに対する理解が急速に進んだ。これまで各行のクラウド環境におけるセキュリティ確保やリスク管理に対する考え方は、非常に保守的であった。それがここへきて、クラウドを活用しないほうが例外で、機敏に動ける他社に対抗できなくなると認識されるようになった。クラウド利用が定着したと考えて間違いないだろう。

本レポートでは、クラウド・ガバナンスに関する原則を定義し、更に企業がそれをどのように取り入れれば、戦略的なクラウド利用が可能になるかを解説する。執筆にあたっては、2021年8月から10月にかけて、北米の大手金融機関（AUM100憶ドルから1兆ドル規模）のセキュリティ部門/クラウド部門責任者15人にインタビューを実施したほか、大手クラウド・ベンダーへのヒアリング、サイバーセキュリテー関連のバーチャル・イベントなどから得た情報を加えた。

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本レポートは Amazon, Google, IBM, Oracleおよび Microsoftに言及している。