Boston, March 12, 2014 –  米国の銀行業界にとって「2013年は、ある程度良好な1年だった」と言えよう。ただ、今後とも、平均ROI(株主資本利益率)の引き上げや、非金利収入の増加が重要な課題である。昨今、金融機関各社では、これらの課題の解決策をマーケティング活動の推進に求めるようになっている。なかでも、既存顧客に対するリレーションシップを深耕し自行のワレットシェアを拡大することが重要視されており、デジタル・チャネルを使った様々な効率性追求策と収益向上策が試みられている。ただ、どのような施策が収益に結びつくのかは未知の部分も多く、投資の効果測定にも併せて注力する必要がある。

マーケティング・チャネルの重要性、2014年

　出所：アイテ・グループ​　　　

本稿では、アイテ・グループが米国の233金融機関のシニア・マーケティング幹部を対象に2014年Q1(第1四半期)に実施したサーベイをベースに、銀行とクレジット・ユニオン(信用組合)でマーケットされるプロダクト、使われるチャネル、ツール、テクニックならびに直面する課題、結果の測定に使われるメトリックスなど、マーケティング優先課題におけるトレンドを特定し、評価する。

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