Boston, December 17, 2015 –信用されている個人が、金融機関のオペレーション、システム、機密性の高いデータに対するアクセス権を持っているため、組織のサイバーセキュリティーに対する内部からの攻撃（インサイダー脅威）を防ぐことが、決定的に重要である。インサイダー脅威は意図せず偶然に発生するものと、悪意を持って実行されるもの両方があるが、結果が組織のデータまたは情報の漏洩とシステム／オペレーション／評判に対するダメージであることに変わりはない。

平均的な従業員が一段とテクノロジーに詳しくなり、またサイバーセキュリティー侵害に対する強固な対抗プログラムの必要性が高まっている現在、金融機関のインサーダー脅威に対する最良の防衛策はどのようなものなのだろうか？

サイバーセキュリティー・イベントの犯人の割合　（2014年）

出所：IBMセキュリティー・サービス

本稿では、2015年にアイテ・グループがサイバーセキュリティーとインサイダー脅威に対する見通しと洞察を理解するために実施した、資産運用会社、グローバル・カストディー・サービス・プロバイダーとの議論ならびにベンダーのプロダクト・デモをベースに、インサイダー脅威と金融機関の防衛手段、課題、関連コストを検証した。

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