London, 12 May 2022 – リスク管理は、バイサイド企業にとって重要な投資プロセスであり、かつ規制や顧客との契約条件遵守に対応するため独立した機能である必要もある。リスク管理ソリューション・ベンダーは、これまでパフォーマンス・アトリビューションやポートフォリオの最適化機能をトータル・リスク分析ソリューションとして提供することに注力してきたが、顧客ニーズは更に拡大している。バイサイド企業各社は、フロント/ミドルオフィス、或いはフロント/バック・オフィス・ソリューションを統合し、それにリスク管理システムを組込みたいと考えており、このような統合思考が、リスク管理ソリューションに対する更なる期待へつながっている。昨今顕著になってきた要望には、「リスク管理モデルの改善とアセット・カバレージの拡大」「プライベート・アセット対応とリスク評価モデルの提供」「ESGリスク分析機能」「安定したシステム改善/パフォーマンス改善」などがある。

本レポートでは、バイサイド企業におけるマルチアセット・リスク管理動向を調査し、新たな市場ニーズや課題に対応すべく、テクノロジー・ソリューションがどのように進化しているかをまとめた。

執筆にあたっては、アイテ・ノバリカ・グループが開発したベンダー評価フレームワークAite Matrixを活用し、バイサイド・リスク管理ベンダー17社（Adenza Group (Calypso Technology)、BlackRock、Bloomberg、Confluence、FactSet、Finastra、FIS、MSCI、Murex、Northstar Risk、Numerix、Orchestrade、Qontigo、 Quantifi、SS&C Technologies、TS Imagine、 Wilshire Associates）の概要と、各社の総合的な競争力を評価した。評価にあたっては、「ベンダー各社の企業としての安定性」、「優良顧客を獲得しているかどうか」、「製品の機能」、「クライアント・サービス」を重視した。加えて、Broadridge、FINCAD、Moody’s Analytics各社の概要にも言及している。

本レポートには、図18点と表24点が含まれます（全158ページ）。アイテ・ノバリカ・グループのCapital Marketsセグメントをご契約のお客様は本レポートおよびチャートをダウンロードいただけます。

本レポートはAccenture, AWS, Capco, Cognizant, Deloitte, Deutsche Boerse Group, DEVnet, D-fine, DXC, EY, First Derivatives, IHS Markit, Infosys, KPMG, Limina, Microsoft, Oracle, Phi Partners, State Street, Synenchron, TesselateおよびUBSに言及している