Boston, May 12, 2016 – 米国のウェルスマネジメント業界では、2008年以来、顧客からの預かり運用資産が増加しており、現在は過去最高の19兆ドル超に達している。しかし、2015年の増加率は、2012年～2014年に見られた増加率に比べると見劣りするものであった。概して言えば、2015年はM&Aとデジタル・アドバイス・ソリューションが継続的に環境を変化させている中で、問題に遭遇した年といえるものであった。

米国ウェルスマネジメント業界の顧客資産額の推移　2007年～2015年

（単位：1兆米ドル）

出所：各社報告、アイテ・グループ

2007年末以来の米国ウェルスマネジメント市場の変化を追跡している、アイテ・グループのNew Realities in Wealth Managementレポート・シリーズの一環となる本稿では、2015年に起こった変化に注目し、歴史的な背景を踏まえ、今後数年間における各チャネルの市場シェアを予想した。本稿は公開情報、監督当局への各社報告、投資家向けプレゼンテーション、ニュース記事、ウェルスマネジメント金融機関の幹部を対象にアイテ・グループが実施したインタビューをベースにしている。

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