自社データセンターをアマゾンに売却するとともに、マイクロソフトAzureも併用するステート・ストリートのマルチ・クラウド戦略です。成果が注目されます。
■ アウトソーシング・ビジネスの強化とクラウド移行の準備
ステート・ストリートは、18世紀に設立された米国の老舗金融機関で、主力ビジネスであるアセット・マネジメント企業向けカストディアン・サービスは1924年に開始された。
その後、バイサイド企業向けミドルオフィス・アウトソーシングやデータ・マネジメントがサービス・メニューが加わり、更に2018年には、アセット・マネジメント企業を対象にフロント・オフィス・トレーディング機能やポートフォリオ管理機能等を提供するCharles River Development社を買収して、バイサイド向け主要ビジネス・ソリューションを取り揃えた。2020年からは、これら"End-To-End" アウトソーシング・サービスを「Alpha」の統一ブランドで推進している。